<感化と影響>

過去を振返りこんな事を勝手に書きました。お暇なら・・・



クリムト:「生と死」
老子 <二章> 美は同時に醜、善は同時に悪

人はだれしも「美」はつねに美であると考える。
美は同時に「醜」でもあることを知らない。
だれも「善」はつねに善であると考える。
善は同時に「悪」でもあることを知らない
「有と無」、「難と易」、「長と短」、「高と低」、「前と後」、
これらの対する概念は、あくまで相対的な区別にすぎない。
相互に関連し合い、限定し合い、転化し合って、ひとつの統一をなしている。
相対的な物事の一面にとらわれず「無為」を行為の規準とする。

「道」は万物を生み出しながら万物を支配することなく、その自律にまかせる。
万物をけっしてある現象に固定化しない。
万物を生み出しながら生み出した功を誇らない。
万物を絶え間なく生々発展させながら、その発展に執着しない。
執着しないからこそ、「道」のはたらきは自在である。

老子 <二十八章> 大制は割かず

「雄」の本質を把握したうえで「雌」の立場に身を置くならば、万物の源泉となることができよう。そうなれば「道」にたがうことなく、無心にしてあらゆるものを受け入れる赤子の状態に返るのだ。
「白」の本質を把握したうえで「黒」の立場に身を置くならば、万物の規準となることができよう。そうなれば「道」と一体になって、限りなく広い原初の状態に返るのだ。 「尊貴」の本質を把握したうえで、「卑賤」の立場に身を置くならば、万物を包摂することができよう。そうなれば「道」の全きはたらきを得て、自然そのままの境地に返るだ。

ガウディ:サクラダファミリア