三井物産横浜支店(リニューアル) <モダニズムからの脱却は人間性回復がキーワード>
この建物は日本で最初(明治44年・遠藤於菟設計)の鉄筋コンクリート造のオフィスビル。当時先端のモダニズムを志向したこの建物も以前の様式があちこちに残っており、その風情が現在に至ってある種の懐かしさを感じさせるという事実を肯定し、最新の素材と光を加えて、その意匠を強調しながら人間性の再生を試みた。1階玄関ホール廻りと各階便所の改修等が約3年間に渡って行なった。 |
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「シンプル化」が当時のモダニズム化であり、この改修では「複雑化」をテーマとして人間性回復を図った。 |
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「床タイルパターン」や「局面構造体」に見られる「人間臭さ」は改修しながらも残し、「建材」「照明器具」「金物」などは最新のものを使い新旧の調和を図っている。 |
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現代人に取っての「ヒューマニズム」とは何であろうかの試作。現代のアンティークデザイン物を使用し、天井までの木調ブースで個室の落ち着きを確保した(化粧板)。 |