ハーモ美術館(リニューアル)
<他者設計の円形空間を、さらに徹底強調し、敷地や建物の隅々まで生気を吹き込む>
平成元年に竣工した他者設計の円形コンクリート打放し空間が連なる美術館。運営18年を経てのマンネリ化を打ち破るために抜擢された「老有自」の提案は、「使われている円形と赤レンガ色の更なる徹底強調」と「光の導入」 |
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小さな作りだった既成庭周りを、大きな同心円構成に変更して前にある諏訪湖との一体感を演出。新たに前面道路に開放された赤色タイルと赤御影石によるアプローチ階段。黒いスチール柱の下半分は純赤色のペンキ塗りへ。三角形だった風除けは曲面自動ドアへリニューアル。 |
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カフェショップ空間を円形ホールと改名し、フローリングを円形の御影石による色違い床パターンに、平天井を円形光天井に。その他、半円形厨房カウンターなどが採用されている。 |
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外部の芝庭だったこの空間に屋根を設けて室内化し、向こうにある和室と繋げ、より多目的化した運営が可能となった。天窓や円形格子窓を設けるなど、光による演出も加えられている。 |