<心象的コレクション>

私が大切にしている宝物
いっぱい在り過ぎて困ったナ・・・お暇なら・・・









 リアリズム・究極的なもの(写実と抽象の中間にあるもの)

−現実からは決して離れずにかつ普遍性を持っているもの−



船越桂の彫刻の具象的な「顔」と抽象的な「身体」には「今現在」の全てが込められている気がします。
(水に映る月蝕)
ビュビィス・シャヴァンヌの絵の静けさ永遠性にはとても惹かれ、自分のテーマとの共通点すら感じます。 写真家土門拳の真実を追う姿勢には頭が下がります。(筑豊・古寺巡礼シリーズなど)

杉山寧の絵も具象と抽象のバランスで解り易く「生」を謳っています。(左:生・右:翕)


細川宗英の彫刻には苦悶の後の気高く深い精神性を感じます。
(王妃像)
五味川順平の戦時下・戦後を書いた「人間の条件・自由との契約」には多くの示唆がありました。究極の状況での人間の醜さ・美しさ。

ジョージア・オキーフ、こんな厳しく素敵な女性がいたなんて。
(RED POPPY)


小泉純作の蕪(かぶ)の絵には宇宙が詰まっています。私も老人になったら貴方の様な顔付きになりたいのですよ。(蕪)
馳星周の小説にある「愛のない悪の世界」からは深い人間性の一端を疑似体験出来るのです。

俳人与謝蕪村の句と絵には、その時の「今」の状況や心情が深く鋭く表現されていて、とても感銘を受けます。(鳶図)
瀬戸内寂聴の「一度死んだ」という言葉は大好きで、出版ものは殆ど読んでいます。


黒澤明の「羅生門・七人の侍・用心棒・赤ひげ」は何回見たでしょう。総合芸術としていつも新しい発見があります。
(羅生門の写真)
溝口健二監督の「雨月物語」の緊張感ある映像は男と女の本質を描いて余りあります。男ってバカですね。 ビクトリオ・デシーカのイタリアン・リアリズム(自転車泥棒・わらの男)の映像は強烈でした。私がリアリストであることを解らせて頂きました。


篠田桃紅の墨絵は抽象画でありながら女性ならではの具象性が内在してとても素敵です。墨をすり筆を動かすうちに感情がこもるのでしょうか。
(墨いろ)
ブランクーシジャコメッティーの彫刻の様に無駄なものを削いで、本質だけが残る様なストイックな造形にも憧れがあるのですが、中々欲が深くて旨く行きません。 村上華岳の絵のように下手で不器用なものがしつこく頑張っていると何時しか本当の本物になるという(建築家ルイス・カーン同じアプローチか)見本です。不器用さは素晴らしい・・器用さは大敵です。


カール・セーガン博士の仕事と写真集は素晴らしものですが、何より凄いのは彼の想像を凝縮させた小説「コンタクト」です。映画にもありました。私の大好きなジョディー・フォスター主演。宇宙の彼方からの招待であちらへ行った彼女に起こったこととは・・・。 自分のイメージがこの生きる宇宙の全て・・・というキーワードを残して・・