<心象的コレクション>

私が大切にしている宝物
いっぱい在り過ぎて困ったナ・・・お暇なら・・・









ポジティブとネガティブの両者を持つもの

−人間の表側(真善美)と裏側(虚悪醜)の両者を持ちその総体的なもの−


アールヌーボーアール・デコものはそれはそれは深遠であり、
エロス(生)とタナトス(死)への洞察はその美的センスと合わせて永遠です。
(左:ティファニー自邸柱頭、中央:ティファニー皿、右:クリムト花嫁
ビスコンティー監督の「ルドウィッヒ」と「イノセント」などの映像には「美は・・・善などのポジティブ側には無く、悪や怠惰などのネガティブ側に有る」と言っています。その人の 本性を見抜く力は凄いですね。 フランシス・コッポラ監督の「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」も何回見たでしょう。人の奥に謎めいてある葛藤とその神秘を彼は知っています。

アントニオ・ガウディの造形も正にポジ・ネガを素直に表現していて人類史上に永遠を刻むものでしょう。(門扉デザイン)
ピカソの人間技とは思えない何でも有りの造形と生き方は、他人には絶対に越えられない凄さを感じます。怪物とは彼のことでしょう。

フランク・ステラ自身の、在るがままの変貌と全てを包括し創作される立体造形も凄いですよ。
(スフィンクス)
「能」「生花」「茶道」など室町後期の動乱期(応仁の乱・下克上)に栄えた美意識は現代でも日本美の特質として生きています。やはり「究極」が生まれる時代背景というものは凄いものなんですね。

雪舟北斎の生涯を掛けた画への執念は爪の垢の垢の垢でも煎じて飲まねば・・・(雪舟の秋冬山水図・北斎の遠江山中)
泉鏡花の愛美の世界には全てを放棄して埋没させてしまう様な魔力が潜んでいます。
川端康成の執拗さや三島由紀夫のエキセントリックな美の世界は自分にはない魅力を感じます。他人の残したものを借りて自分の世界が広がるのは有り難いことです。 アンティーク家具などには作った人間の魂が宿っていて、ひとりの不可解な個性ある家族がそこに佇んで一緒に住んでいる様です。

辻村ジュザブローの人形達は、美醜・善悪・清濁の全てを飲み込んだ魔力で他の全てを瞬時に支配してしまいます。魅力というものはこうゆうものなんですね。(伏姫)

マーク・ブレーザー・ジョーンズの創造と破壊、天使と悪魔が一緒になった妖しい造形は大好きです。
(ランプと時計と椅子の写真)